借金を減らしたり、無くしたりできるかもしれない…
最近は、債務整理も、テレビCMなどの影響からか、認知度が上がりましたね。
債務整理は、国が認めた、借金を整理する救済制度です。
借金を減らしたり無くしたりすることは、ずるいことや悪いことではありません。
人生を前向きに生きるために、許された個人の権利です。
以下、順番に、債務整理について説明しますね。
目次
保証協会の借金と債務整理について
保証協会の保証付融資を利用して、その後代位弁済になってしまった…
取り立てに追われるストレスや、完済の見えない借金を見ると、借金をチャラにできるならチャラにしてしまいたい。
だけど、保証協会付き融資を代位弁済したものでも、債務整理ってできるのかな?
答えはYESです。
ただ、
- 保証協会の借金だけがあるのか、その他もあるのか
- 総額はいくらくらいか
- 今、あなたに安定した収入があるか
- 住宅や車など残したい資産があるか
といった条件で、オススメの債務整理方法は異なります。
債務整理とは?
まずは、債務整理とは何か、ということですが
国が認めた、借金を返すことができない人のための救済制度です。
これを利用することは、
- ずるいことでも
- 正義に反することでもありません。
保証協会の方もおっしゃっていたのですが、現在、代位弁済をしても、多くの方が、債務整理をするそうです。
「あ、この人も債務整理ね。」というくらい、普通の選択肢だそうです。
債務整理には、
- 任意整理
- 特定調停
- 個人再生
- 自己破産
があります。
その他、過払い金請求も同じテーマでよく出てきますので、説明します。
債務整理するメリット
- 借金が減ったり無くなったりする
- 督促をされなくなる
- 周りの人にバレずに借金を無くせる
債務整理のメリットは、借金が減ったりなくなったりすることです!
また、弁護士に依頼し、弁護士が債権者に受任通知を送った時点で、督促をされることは無くなります。
債権者とは弁護士が話をしてくれます。
保証協会の職員と顔をあわせることは、もうありません。
それから、周りの人に債務整理をしたことがバレるのは嫌だと思いますが、自己破産以外では、それはありません。
周りの人にバレずに、何なら家族にもバレずに、債務整理ってできるんです!
ご自分で、弁護士さんに相談したりしてきちんとした知識を得た後で、ご家族に説明したらきっと大丈夫です!
債務整理するデメリット
- 専門家の費用がかかる(かからないものもあります)
- ブラックリストに残り、5−10年程度はクレジットカードを含む一切の借り入れができなくなる
上記2点が債務整理のデメリットです。
費用については、特定調停をすればかからないのですが、結論から言うと特定調停はあまりオススメしていません。
(理由は、後ほど説明します。)
弁護士も、最初は無料で相談できたりしますし、着手金なども分割で受けてくれるところが増えています。
(特に債務整理に特化しているところはその傾向があります。)
カットできる借金の額は、弁護士費用よりずっと多くなることが多いので、費用で悩むのはナンセンスです。
また、ブラックリストに入ると、借金やカードの作成ができなくなるのがデメリットと一般的に言われますが…
借金というと、事業をしていない場合は、車や家を買うときだと思いますが、借金を減らさないと、どっちにしろ、車や家など買う余裕ありません。
(あるなら、むしろもう少し返済額を増やしましょう。)
カードの利用は、借金持ちにはお勧めしません。
(節約の基本はまずは現金生活に慣れることです。)
よって、私はこれをデメリットだと思いません。
…が、一般的に言われるデメリットなので、一応記載してみました。
保証協会の借金と任意整理について
任意整理とは?
任意整理とは、裁判所を通さないで、債権者と直接交渉し、将来利息をカットした上で、3−5年で残債を返済していく債務整理方法のことを言います。
長期間の借り入れがある方は、金利の引き直し計算で、払いすぎた金利で元金が減ったり、逆に借金額以上の金額が返ってくる場合もあります。
一般的にはよくある債務整理の種類ですが、保証協会付き融資を利用しているような利用者の場合、借入先は、保証協会や地銀、信用金庫などが多いかと思います。
こういった先の場合は、利息が少ないことが多いですし、保証協会は、将来利息(保証協会の場合は損害金)のカットの約束は「絶対にしません」。
ですので、活用が難しいかと思います。
ただし、他にも個人で借りたりしていて、そちらの金利が高い場合には活用できます。
後述しますが、任意整理には、以下のように、対象の借り入れを選べるというメリットがあるからです。
任意整理するメリット
- 特定業者を選んで整理できるので、クレジットカードなどが残せる
- 住宅ローンや車のローンを手続きから除外すれば、生活の基盤になる財産を守れる
- 連帯保証人に迷惑をかけない債務を選ぶことができる
- 整理対象にした業者からの取り立てはストップする
- 過払い金請求と組み合わせれば、元金も減る可能性がある
- 財産などの差し押さえはない
- 家族・会社にばれない
- 連帯保証人に迷惑をかけない債務を選ぶことができる
任意整理を選ぶときの大きなポイントの一つが、対象の借金を選べることです。
自分だけが債務整理をしたために、残された連帯保証人に多大な負担がかかる、というのは避けたいところですので、「連帯保証人が付いていない借り入れだけを整理する」ことができます。
これは、債務整理をためらう原因の一つを取り除いてくれる方法だと思います!
任意整理するデメリット
- ブラックリストに残り、5−10年程度はクレジットカードを含む一切の借り入れができなくなる。
- 元金が減らない場合はあまりメリットにならない
- 金融業者との示談になるので、応じてもらえない場合がある
- 安定した収入がないとできない
上述したように、保証協会や銀行などからしか借金がない場合には、デメリットが多いのが任意整理です。
街金の借金が沢山ある個人の方の債務整理とはわけが違いますのでね…
保証協会との示談は、うまくいかない可能性が極めて高いです。
公的な組織で税金が絡んでいるせいで、柔軟に対応できない部分があるそうです。
保証協会の借金と特定調停について
任意整理と特定調停はそっくりで、どちらも話し合いで解決するという意味では同じなのですが、大きな違いは、特定調停は「裁判所が選任した調停委員が債務者と債権者の仲介をするという点」です。
特定調停のメリット
- 費用が安い
- 強制執行停止機能がある
- 連帯保証人に迷惑をかけない債務を選ぶことができる
- 住宅ローンや車のローンを手続きから除外すれば、生活の基盤になる財産を守れる
特定調停は専門家に依頼する費用がない人のための制度ですので、費用が安いです。
対象となる債権者1社あたり500円、郵便切手代を含めてわずか2千円という破格の費用です。
また、給料や不動産の差し押さえを受けている場合に、特定調停を申し立てると、差し押さえを停止できるという、任意整理にはないメリットがあります。(これを強制執行停止機能と言います。)
特定調停のデメリット
- ブラックリストに残り、5−10年程度はクレジットカードを含む一切の借り入れができなくなる。
- 過払い金が借金の額を超えていた場合、特定調停では別途過払い金請求をしないといけない
- 申し立て書類を始め、自身の財産状況や家族の収入、さらに債権者名簿を作成して裁判所に提出する必要がある
- 取り立てが止まるのが、裁判所に申し立ててしばらくしてからになる
- 自ら出廷も必要
任意整理では、過払い金請求もできますが、特定調停では、再度請求を起こさなくてはなりません。
また、弁護士などの専門家を入れないので、申し立て書類などをすべて自分で準備しなければなりません。
安くできますが、その分、手間もかかりますし、不安も大きいです。
保証協会の借金と個人再生について
個人再生とは?
個人再生とは、裁判所に申し立てることで、借金額を
- 1500万円未満〜500万円の場合は5分の1
- 500万円未満から100万円の場合は100万円
に減額し、3年間で返済していく債務整理方法のことです。
安定的な収入が必要ですが、任意整理より減額幅は大きくなります。
個人再生のメリット
- 借金額の大幅な減額ができる
- 住宅を手放す必要はない
- 家族・会社にばれない
- 督促がストップする
何よりの魅力は、住宅を手放す必要がな愛のに、借金額の大幅な減額ができることです。
会社など周囲にバレずに債務整理ができるのに、メリットがとても大きいです。
個人再生のデメリット
- ブラックリストに残り、5−10年程度はクレジットカードを含む一切の借り入れができなくなる
- 安定した収入がないと申し立て自体できない
- 個人での手続きはかなり難しい
安月給であったとしても、安定した収入が必要です。
また、個人では難しいので、弁護士など専門家の力が必要です。
親身になってくれる、とても優しい先生でしたよ。
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保証協会の借金と自己破産について
自己破産とは?
裁判所に破産を申し立て、免責を受けることによって借金を帳消しにする債務整理方法のことを自己破産と言います。
以前は、債務整理といえばこちらが有名でしたね。
自己破産するメリット
- 収入がなくても手続きできる
- 借金がなくなる
- 督促がストップする
晴れて借金から解放され、自由の身になれます。これが、メリットです。
自己破産するデメリット
- ブラックリストに残り、5−10年程度はクレジットカードを含む一切の借り入れができなくなる
- 住宅などの高額財産、預貯金の差し押さえがある(生活必需品、20万円以下の財産・預貯金は残せる)
借金をなくすので、今手元にある資産も残せません。
自己破産し、免責決定がおりて晴れて借金から解放されたら、またコツコツ資産を作っていきましょう!!
保証協会の借金と過払い金請求について
過払い金請求とは?
グレーゾーン金利と呼ばれた利息制限法と出資法の、グレー部分の払いすぎた利息を取り戻す方法のことです。
基本的には完済した借金に対して行うものが過払い金請求と呼ばれます。
返済中の借金に対して行う過払い金請求は、債務整理をしたのと同じ扱いになる点に注意が必要です。
また、保証協会の借金や銀行、信金からの借金のように、低金利のものについては、適用されません。
これら以外に、個人で色々と借りてしまった方のみ、参考としてくださいね。
過払い金請求のメリット
- 払いすぎた利息が帰ってくる
- 返済中の借金がチャラになる場合もある
過払い金請求のデメリット
- 2006年以前に完済した借金は時効で期限切れとなっている
- 返済中の借金に対してはブラックリストに載る
さらっと紹介させていただきました。
自分にはどの債務整理があっているかわからない人へ
ここまで
- 任意整理
- 特定調停
- 個人再生
- 自己破産
- (過払い金請求)
についてお話ししましたが、どの債務整理がご自分に合っているか、分かりましたか?
以下、参考にしてください。
任意整理が向いている人はこんな人
- 保証協会以外にも借り入れがある人(金利の高い物)
- 住宅や車など、守りたい財産がある人
- 保証人に迷惑をかけたく無い人
個人再生が向いている人はこんな人
- 大幅に借金を減らしたい人
- 住宅や車など、守りたい財産がある人
- 保証人に迷惑をかけたく無い人
- 安定収入がある人
特定調停が向いている人はこんな人
個人再生が向いている人の要件プラス
- 時間があって、細かい書類作成とか面倒くさい作業もきちんとこなす根気がある人
- 債務整理にも絶対にお金をかけたく無い人
- 今強制執行されていて、今すぐ何とかしたい人
自己破産が向いている人はこんな人
- とにかく全ての借金から解放されたい人
- 返せる見込みが全く無い人
- 手元に何も資産が無い人
- 安定収入が無い人
です。
借金や資産の状況は十人十色。まずは専門家へ相談をしましょう!
ただし、上記はあくまでも目安です。
人それぞれ、借金の状況や資産の状況は違いますし、家族構成や仕事の状況でも、向いている債務整理は異なります。
たとえ特定調停を選ぶにしても、初回は無料で相談に乗ってくれる弁護士さんは多くいますので、一度専門家に相談することをおすすめします。
より良い結果を得るためには、専門知識は必須です。
自分の借金が一体どれくらい減るんだろう?と思われた方、また債務整理にまだ踏ん切りがつかない方も、まずはあなたの借金がいくら減るのか、無料でシミュレーションすることができます。
- 実名がバレることはないし
- 家族にバレることもないし
- シミュレーションをしたからといって、債務整理を強制されることは絶対にありません。
メールと電話番号の記入がありますが、電話ではなくサイト上での見積もり確認で匿名ですので、安心して入力してください。
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私の債務整理体験談はこちらの記事です:(40代家族持ちの男性が、保証協会の借入を債務整理した体験談)
現在 保証協会に470万程の借金があります。 他に借り入れはありません。
毎月3〜5万の返済ですが損害金が膨らむ一方なので悩んでいます。
よろしくお願い致します?
お返事が遅くなり申し訳ございません。
借金が保証協会だけということであれば、元金の返済のめどがついた時に、損害金については大幅にカットをしてもらえるか交渉が可能です。
借金をまとめたりすることは不可能ですし、保証協会だけの場合は、元金を減らすことはできません。
保証協会は、事前に損害金カットの約束をすることは決してできませんが、元金完済のめどがつけば、大幅なカットをしてくれます。
膨らむ損害金に不安になりますが、まずは損害金には目をつぶって返済を頑張ってください。
毎月返済し、万一返済額がどうしても届かない時は、事前にきちんと連絡し、誠意を見せて支払いを続けていれば、最終的には損害金を8割以上カットしてもらえた方もいます。
諦めずに、頑張りましょう!応援しています。